CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
2017 MUSICADE 七夕コンサート
0

     

     来る2017年7月8日(土)午後2時より,鳴門市ドイツ館にてアルトの小川明子,テノールの頃安利秀によります恒例の七夕コンサートを開催いたします。楽曲解説を書きましたので,演奏会に先立って当ブログにて公開いたします。興味をお持ちの皆様,当日券も十分ございますので,是非足をお運び下さい。

     

    鑑賞の手引き

     七夕コンサートもすでに何回目を迎えたでしょう?名曲をお届けしたい,でもマンネリ化は避けたい,そしてこれまでにご紹介してこなかったような曲を皆様にお聞かせしたい,けどあまりバラバラな選曲にはしたくない…プログラムには毎回頭を悩ませています。今回は「しあわせを探して」をテーマに曲を集めてみました。しあわせな歌ばかりではないのですが…。

     

    第1部

     

    ◆ エンリケ・グラナドス(1867-1916)歌曲集トナディーリャスより

     スペインの民族主義的な作曲家グラナドスによる歌曲の代表作です。「軽い歌」を意味するトナディーリャとは,もともと18世紀スペインで流行った短い歌芝居を指す言葉でした。フェルナンド・ペリケーによる詩は,いわば歌芝居に登場する人物たちのアリア,といった趣があります。いずれも,いかにもスペインらしい情緒に溢れた名曲です。全12曲から6曲を抜粋して演奏します。

    ・La Maja dolorosa機Ν供Ν掘愧欧にくれるマハ』

     のっけから不幸のどん底でごめんなさい。最初に演奏する3曲は恋人を死によって奪われた女の歌です。「マハ」とは「いい女」の意。情熱的なマドリードの下町女,といったところでしょうか。恋人を失ったばかりの激しい感情の爆発(1曲目),沈鬱な嘆き(2曲目),追憶(3曲目)と変化してゆく女の心が歌われています。

    • Amor y odio『愛と憎しみ』

     男へと密かに思いを寄せる女が歌う,片思いの歌。前半は短調によるサラバンド風の美しい音楽。そして長調の中間部では,隠しておいた恋心が相手に知られてしまい,つれなくされて傷ついた乙女心を歌っています。

    • El tra la la y Punteado『トララとギターのつまびき』

     言いよる男を軽くいなす,女の歌。「あんたがいくら口説いたって無駄よ,私は歌をやめないわ。トラララ…」どこかビゼーのオペラ,カルメンの一場面を思わせるようなセリフです。ピアノはギターの伴奏を模しています。

    • El majo discreto『分別のあるマホ』

     「マハ」がいい女を意味するのに対し,いい男を意味するのが「マホ」。「あたしのマホは醜男だって皆は言うけど,恋は盲目。あたしのマホはイケメンじゃないけど,分別があるわ。」幸せ一杯のマハが歌う,おのろけの歌。

     

    • シューベルト(1797-1828)の歌曲

     薄幸の作曲家シューベルトは,交響曲やオペラで身を立てることを望みましたが,その日暮らしのために売れやすい歌曲やピアノ連弾を書き続けることを強いられました。交響曲『未完成』や『グレート』は彼の死後に発見・初演されたのです。そして時代は反動的なメッテルニヒ体制。秘密警察が支配する暗黒時代でした。彼の歌曲の歌詞には体制批判こそありませんが,春を待ち望む歌や孤独,さすらいを歌った歌などは時代の気分を表しています。

    • Der Musensohn『ミューズの子』ゲーテ詩

     ミューズとはギリシャ神話に出てくる芸術を司る女神たち。美しい自然に囲まれ,詩興にひたった詩人は,自らを女神の息子になぞらえて歌います。

    • 『夕映えに』ラッペ詩

     「おお何と美しいのだろう,貴方の世界は!」黄金色の夕日に照らし出される美しい世界を前に造物主への感嘆が漏れ出ます。自分への,そして信仰への疑念,迷いを打ち払う大自然を前にした祈りの歌です。

    • Der Jüngling an der Bache『水辺の若者』シラー詩

     小川のほとりに座る少年。その口から漏れる悲しみの言葉は,想い人への満たされぬ憧れから発したもの。シューベルトの音楽は千々に乱れる若者の想いを千変万化する曲想と次々と移り変わる転調とによってすくい取っています。

    • Wandrers Nachtlied『旅人の夜の歌供戰押璽道

     静まり返った夜の中,遠く山々の頂や森の梢を望む場所に立ちながら旅人は己の人生の旅路の終わりに思いを馳せます。葬送行進曲を思わせるような静かな歩みで始まる音楽は,しばし漂うような伴奏に変わった後,「Warte nur,balde = 待つのだ,じきに」以降,再び立ちつくすかのような音楽へと戻って来ます。

    • Der Wanderer an der Mond『月に寄せるさすらい人の歌』ザイドル詩

     中世の昔から遍歴僧や騎士に限らず,一般庶民である職人の徒弟も,見習い期間の後,腕を磨くために諸国を放浪することがドイツの人々の習いでした。旅する若者は,夜空をさすらう月と孤独な自分とを引き比べ,人々に愛される月を羨んでいます。

    • Seligkeit『幸福』ヘルティ詩

     軽快なワルツのリズムに乗って,1番と2番では幸福に満ちた天国の宴会?の様子が描かれます。そして3番では…。「でも僕はずっとここにいたい。ラウラちゃんが微笑んでるから…。」恋で幸せ一杯の男の歌です。

     

    第2部

     

    • 幸せを探して〜日本の歌
    • 中田喜直1923-2000作曲『むこうむこう』三井ふたばこ1919-1991詩

     『夏の思い出』で知られる日本歌曲,童謡の作曲家,中田喜直の1960年代の作品。父中田章は『早春賦』で知られる作曲家でした。作詞の三井ふたばこは西条八十の娘。

    • 中田喜直作曲『歌をください』渡辺達生1952-詩

     1990年代に書かれたシリアスな歌曲です。哀しみや苦しみ,憎しみに満ちた世にあって,それらを勇気となぐさめ,祈りに変えてくれるような歌を私に下さい。そんな願いがドラマチックに歌われます。

     

    • 木下牧子1956-作曲『夢みたものは』立原道造1914-1939詩

     「夢みたものはひとつの幸福…」夭逝した天才詩人,立原道造の美しい詩に,現在我が国で最も人気あるクラシック?作曲家の一人,木下牧子が付曲した作品。一見シンプルなリズムと和声とを駆使して,詩の微妙なニュアンスまで音楽は肉薄しています。

    • なかにしあかね『二番目に言いたいこと』星野富弘1946-詩

     体育教師時代,中学校のクラブ活動中の事故で四肢の自由を失うも,口にくわえた筆で絵を描き続ける画家で詩人の星野富弘。近年人気上昇中の作曲家なかにしあかねはネットで調べても年齢不詳ですが,今年○才になる山田の芸大での,実は1級上の先輩です。

    • 下總皖一1898-1962作曲『山のあなたに』ブッセ1872-1918詩

     ヴェルレーヌら当時ヨーロッパ最先端の詩を翻訳した上田敏1874-1916による,ドイツの詩人カール・ブッセの『山のあなたに』は,教科書にも掲載され,広く読まれました。『たなばたさま』でご存知の下總皖一は,数多くの理論書を残し,東京芸術大学の音楽学部長も務めた作曲家です。

    • 古関裕而1909-89作曲『白鳥の歌』若山牧水1885-1928詩,1947年

     阪神タイガースの『六甲おろし』,全国高校野球選手権大会の歌『栄冠は君に輝く』やテレビ,ラジオの音楽で知られる古関裕而による,若山牧水の短歌三首への付曲。やや古風ながらも格調高い名曲です。

    • 中村八大1931-92作曲『遠くへ行きたい』永六輔1933-2016詩,1962年

     坂本九の『上を向いて歩こう』,梓みちよの『こんにちは赤ちゃん』などと並ぶ,中村八大&永六輔コンビによるヒット曲です。発表当時歌っていたのはジェリー藤尾。

    • 谷村新司1948-作詞作曲『いい日旅立ち』1978年

     山口百恵の歌によるヒット,そして旧国鉄のキャンペーンで,耳にタコができるほど流れていた記憶があります。百恵ちゃんの憂いを秘めた声にぴったりですが,旋律の跳躍,起伏の激しい難曲です。

    • 平井康三郎1910-2002作曲『うぬぼれ鏡』小黒恵子1928-2014詩

     とある朝。午後の女子会?へお出かけ前の,オバサンの無邪気なナルシズムを,ショパンのワルツ風伴奏に乗せ,ユーモアを込めて歌い上げます。そろそろ実年齢も歌にふさわしくなってきたから?今回初挑戦です。

    • ドニゼッティ1797-1848作曲オペラ『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」

     オペラの狂言回しとなる「愛の妙薬」とは惚れ薬ならぬモテ薬。主人公の青年,ネモリーノはインチキ薬剤師から手に入れた「愛の妙薬」で,片思いのアディーナはオレの物と思い込んでしまい大失敗。しかし涙を流すアディーナを見て,実は彼女も自分の事を愛してくれていると知り,感極まって歌う愛の歌です

     

    解説:山田啓明

    | お知らせ | 00:36 | - | - | pookmark |
    平成29年度東京芸術大学音楽学部同声会徳島県支部主催演奏会を開催いたします
    0

       平成29年度東京芸術大学音楽学部同声会徳島県支部主催演奏会を開催いたします。

      とき:平成29年4月22日(土)

      ところ:徳島県郷土文化会館あわぎんホール(大ホール)

       

      同声会演奏会17オモテ

       

       徳島県出身、または在住の東京芸術大学音楽部卒業・修了生による演奏会です。今回は全て歌のステージ。三味線伴奏による独唱曲の新曲初演、ロッシーニやストラヴィンスキーのオペラアリアや重唱を中心とした、盛りだくさんのプログラムとなっております。

       

      出演者:

      井上ゆかり(ソプラノ)、松平幸(ソプラノ)、杣友惠子(メゾソプラノ)、戸邉祐子(メゾソプラノ)、小川明子(アルト)、稀音家治乃(長唄三味線)、松岡貴史(作曲・ピアノ)、松岡みち子(作曲)、山田啓明(ピアノ)、米田佳子(ピアノ)

       

      曲目:

      松岡貴史作曲 アルトと三味線のための「古今春秋」(初演)

      松岡みち子作曲 無伴奏女声三重唱

      「ひとすじに−八木重吉−の詩による3章」(初演)

      バーンスタイン作曲 「私は音楽なんか大嫌い」

      ロッシーニ作曲 「約束」「誘い」

      ファリャ作曲 「7つのスペイン民謡」より

      信時潔作曲 「茉莉花」

      橋本国彦作曲 「お菓子と娘」「斑猫」

       

      ストラヴィンスキー作曲 歌劇『放蕩児の遍歴』より

      「トムからの便りがない...私は彼のもとへ」

       

      ロッシーニ作曲 歌劇『セヴィリアの理髪師』より

      「今の歌声は」

       

      ロッシーニ作曲 歌劇『タンクレディ』より

      「おお、祖国よ〜大いなる不安と苦しみの後に」

       

      ロッシーニ作曲 歌劇『セミラーミデ』より

      二重唱「その忠誠を永遠に」

      | お知らせ | 11:45 | - | - | pookmark |
      2017.3.20鳴門アカデミー合唱団演奏会
      0
        2017年3月20日(月曜日=春分の日)午後2時より、徳島市の
        「あわぎんホール」4F大会議室におきまして、鳴門アカデミー合唱団
        第4回演奏会を開催いたします。曲目はジョスカン・デ・プレの『ミサ
        ・パンジェ・リングァ』、J.S.バッハのカンタータ第2番「ああ神よ、
        天より見そなわし給え」と同67番『留めよ心に主イエスを』です。古い
        合唱音楽に興味をお持ちの皆さん、是非演奏会に足をお運び下さい。
        お待ちしています。
        チラシ表
        

        チラシ裏

        | お知らせ | 00:42 | - | - | pookmark |
        東京藝術大学音楽学部同声会徳島県支部主催演奏会
        0
           来る平成26年4月29日(火祝)午後5時より,徳島市立文化センターにおきまして東京藝術大学同声会徳島県支部主催演奏会を開催いたします。小川明子(アルト)はじめ,現在徳島に在住の実力派,井上ゆかりさん(ソプラノ)と戸邉祐子さん(メゾソプラノ),そして徳島出身で現在東京芸術大学に在学中の松平幸さん(ソプラノ),宮本有里さん(ヴァイオリン),野間愛さん(メゾソプラノ)が登場します。伴奏は私山田啓明に鳴教大の松岡貴史先生と米田佳子さん。松岡先生は奥様のみち子先生とともに作品も提供して下さいました。詳しくは下のチラシをクリック!
          同声会14チラシ
          | お知らせ | 01:06 | - | - | pookmark |
          | 1/1PAGES |